塾講師に向いている人とは?向いている性質・働き方合わせて10選を紹介

 今回は塾講師経験4年の筆者が、塾講師に向いている人の特徴10選をご紹介します。取り上げる特徴はこちらです。

  1. 聞き上手な人
  2. 話し好きな人
  3. コミュニケーション能力が高い人
  4. 子ども好きな人
  5. 学生時代にニガテを克服した教科がある人
  6. 字がきれいな人
  7. 夜が得意な人
  8. 自由な時間に働きたい人
  9. 学生さんや副業をしたい人
  10. 土日に働きたい人

 以上10の項目を、向いている性質編と働き方編に分けてお伝えします。

 この記事では主に個人に向けて教える形式(1対1、1対2など)の場合を扱いますが、原則としては集団に向けて教える形式の塾講師にも当てはまります。塾講師になろうか悩んでいる方や、短時間のバイトを探している方の参考になればうれしいです。

向いている性質編

1.聞き上手な人

 塾講師に向いている性質の1つ目は、聞き上手な人です。まずは話が上手な人じゃないの?と思われた方もいるかもしれません。でも筆者は断然、聞き上手なほうが大切だと思います。なぜなら、まずは生徒さんたちの話を聞いて受け止めて、信頼されてからでないと指導を受け入れてもらえないからです。信頼関係を築いてからなら、「宿題をやってきてね」「次のテストでは80点を目指そう」「○○さんならこの志望校を目指せるよ!」などの言葉が生徒さんにしっかり聞き入れてもらえるのです。

 授業の最初や合間に生徒さんの話を聞く時間を少し取るようにして、その日の体調やメンタル面での調子を見ながら授業を進めていくことも重要になってきます。体調や気分が悪ければ話を聞く時間を長めにとることもあります。部活動や生活面での悩みなどを話してくれたら、様子に合わせて授業のペースや宿題の量を調整していました。生徒さんにとって大事な話を聞かせてくれた時には、メモしておきその後も様子を聞くようにすることもできます。こうして信頼関係が築かれていくので、ぜひ聞き上手になってください!

2.話し好きな人

 次に向いているのが、話し好きな人です。もちろん話し上手に越したことはありませんが、話し好きであれば十分だと思います。話し方や授業のスキルは研修と実践で磨かれていくからです。前の項目でお伝えしたように生徒さんの話を聞くとはいえ、授業内で話す割合は講師のほうが圧倒的に多いです。ですので話し好きな人は塾講師に向いています。

 筆者はもともと話し好きなほうではないので、授業がたくさんあった日やその翌日は自宅ではほぼ無言でした…。家族に心配をかけてしまったこともあります。話すのが好きであれば、とても有利です。

3.コミュニケーションスキルが高い人・スキルを鍛えたい人

 向いている性質3つ目は、コミュニケーションスキルが高い人・コミュニケーションスキルを鍛えたい人です。項目1と2でお伝えした通り、生徒さんの話を聞いたり講師として話したりするためにコミュニケーションスキルは重要です。もともとスキルが高い人はもちろんのこと、これからスキルを上げたいと思っている人には塾講師を特にお勧めします。というのも、生徒さんとたくさん話す機会があるため、仕事をしているうちに自然にコミュニケーションスキルが上がっていくからです。

 筆者はもともと、自分のコミュニケーションスキルは普通だと思っていましたが、本当に会話が上手な上司や同僚たちを見て、まだまだだなと気づきました。塾講師になると研修で生徒さんとのコミュニケーションについて教えてもらえるだけでなく、周りの講師たちもいいお手本になってくれるため、会話上手な人になれること間違いなしです。

4.子ども好きな人

 4つ目は、子どもが好きな人です。選ぶ職場にもよりますが、主に中高生が授業を受ける塾が多いかと思います。筆者が働いていた塾は、中高生に加えて未就学児や小学生も授業を受けに来ていましたので、幅広い年齢の生徒さんたちに勉強を教えていました。そのため、未就学児に鉛筆を振り回されたり、小学生に質問攻めにあったりします。中高生には連絡先教えてと言われたり「これママには内緒ね」という秘密の共有をしてくれたりと、年齢特有のいろいろなことが起こりました。

 子ども好きなことは必須ではありませんが、子どもらしい、または中高生らしい気まぐれやわがままをある程度許しながら、講師としてきちんと教えていくことのバランスが取れるといいでしょう。

5.学生時代、ニガテを克服した教科がある人

 塾講師は必ずしも勉強が大得意である必要はありません。学生時代に最初から勉強ができた人よりも、ニガテな教科や単元があってそれを克服してきた人のほうが、塾講師としての需要は高いです。なぜなら、生徒さんたちのニガテに寄り添い、理解しながら「先生はこれでニガテ克服したよ」と教えることができるからです。

 もちろん、勉強が得意な生徒さんや難しい単元を教えてほしい高校生など、学生時代から優秀だった人が向いている場合もあります。ただ、最初は難しかった、という生徒さんと同じ目線に立って教えられる人はぜひ塾講師をやってみてほしいです。

6.字がきれいな人

 6つ目は、字がきれいな人です。たいていの塾では、ホワイトボードに板書したり、生徒さんの課題などにコメントを書いたり、次の授業への申し送りを書いたりするなど、手書きを使う場面が多いです。きれいな字を書けると生徒さんも板書を写しやすかったり、同僚たちに申し送りが伝わりやすかったりするため、講師に向いています。

 以上が向いている性質編でした。いくつか当てはまる項目はありましたでしょうか?1つもなかった!という方も、働き方が合えば塾講師はおすすめです。

働き方編

7.夜が得意な人

 まずは、夜が得意な人です。塾は基本的に学校が終わってから生徒さんたちが来るため、夕方から夜の勤務が多いです。夜になるほど生徒さんの年齢も上がり、難しい内容を教える必要があるため、夜が得意であれば塾講師にとても向いています!

 筆者が塾講師時代、忙しいときは昼間の3時ごろから夜の11時ごろまで授業があったため、後半になってくると疲れが出ます。最後に高校数学の授業が来ると頭が回らなくて大変でした…。

8.自由な時間に働きたい人

 次に、自由な時間に働きたい人です。塾での働き方はコマ単位、つまり授業単位であることが多いです。1コマが60分だったり90分だったりといろいろな塾があると思いますが、この時間帯だけ短時間勤務したい、という働き方もありです。筆者の過去の同僚たちにも、昼間の時間だけ来ている先生や夜の最後のコマだけ働いている先生、特定の曜日だけ来る先生など、いろいろな人がいました。週に1コマからOKという塾も多いと思いますので、自由に働きたい方に合っているお仕事です。

9.学生さんや副業をしたい人

 塾で働くのに特に有利なのは、学生さんや日中に本業を持っている人です。生徒さんの学校がない時間と同じタイミングで働けるので、お仕事をもらいやすいです。個人指導の塾では圧倒的に大学生の講師が多い印象がありますので、学生さんは放課後や休日を使って働くのはいかがでしょうか?

10.土日に働きたい人

 働き方編の最後は、土日に働きたい人です。土日ですとそれほど遅くない時間帯にもお仕事がある塾が多いです。授業にしろ自習室の見守りにしろ、昼間に勉強をして帰っていく生徒さんが多いため、夜遅い時間を避けたい方にも土日はおすすめです。

 

 以上10の項目を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?いくつかでも当てはまる項目があった方や、働き方が合いそうな方は、ぜひ塾講師にチャレンジしてみてください。

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。このブログではこれからも塾講師に関する情報を発信していきますので、ご覧いただければうれしいです。